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肩の痛みはトリガーポイントが原因ですか?|町田の鍼灸院より

「整体やマッサージに行って肩を揉んでもらっても、次の日にはまた痛くなる」
「整形外科でレントゲンで『骨には異常がない』と言われた。でも、肩が痛い」

そんなふうに、ちゃんと説明してもらえないまま、肩こりを抱えて頑張っているのではないでしょうか?

肩の痛みはトリガーポイントが原因ですか?

トリガーポイントは、肩の痛みの原因の1つになり得ます。ただし、肩の痛みのすべてがトリガーポイントではありません。

「トリガーポイントが原因です」と断定する記事も見受けられますが、私はそこは誠実にお伝えしたいと思っています。身体の不調の原因は1つだけとは限らないからです。

この記事は、トリガーポイントの「肩こり・肩の痛み」にフォーカスして書いています。

その上で、「揉んでも戻る」「異常なしと言われた」という引っかかりの正体を、この記事で一緒に整理していきます。

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トリガーポイントに関連した説明

トリガーポイントとは何ですか?

トリガーポイントとは、筋肉や筋膜にできる「痛みの引き金」となる押すと痛む小さな硬い部分で、そこを押すと、押した場所だけでなく「離れた場所にまで痛みが飛ぶ(関連痛)」という特徴があります。

トリガーポイントはどんな痛みですか?

トリガーポイントを押したときの痛みは、「筋肉の中にできたコリのようなしこりを押すと、そこだけでなく離れた場所にも痛みやだるさが響く」のが特徴です。

詳しい仕組み、筋膜(ファシア)との関係や、なぜできてしまうのかというメカニズム、トリガーポイント鍼とトリガーポイント注射の違いなどは、こちらの記事にまとめています。

肩の痛みとトリガーポイントの関係

痛い場所と、原因の場所はズレることがある

肩が痛いとき、私たちはどうしても「肩そのもの」を揉みがちです。ところが、トリガーポイントの考え方では、痛みを感じている場所と、原因となっている筋肉の場所が一致しないことがあるとしています。

たとえば、肩まわりでよく話題になる筋肉には、次のようなものがあります。

筋肉関連痛が出やすいとされる場所
僧帽筋(上部・下部)首すじ、肩の上部、肩甲骨の間
肩甲挙筋首と肩の境目、肩甲骨の内側のふち、肩の後ろ
棘下筋(きょっかきん)肩の前〜外側、腕の方へ
肩の痛みと関連痛

肩甲挙筋のトリガーポイントからの痛みは、首と肩の移行部に強く現れ、肩甲骨の内側のふちや肩の後方に放散すると報告されています。僧帽筋や肩甲挙筋、棘下筋のトリガーポイントから生じる関連痛が、ご自身が感じている痛みのパターンを再現していたという研究報告もあります。

「肩が痛いのに、原因は肩甲骨の内側だった」があったりするということです。

トリガーポイントは研究中で、議論が続いている

トリガーポイントが絶対ではない

トリガーポイントという概念そのものについて、現在も研究と議論が続いています。首や肩の不調がある方にトリガーポイントがどのくらいの頻度で見られるかについては、「エビデンス(根拠)は限られている」と結論づけた研究があります。また、肩のトリガーポイントに対するドライニードリング(鍼)についても、「短期的な痛みの軽減や機能改善に効果があるというエビデンスは非常に弱い」と評価したレビューもあります。

一方で、近年のレビューでは診断法や治療法の改良が進められていると報告されています。「トリガーポイントは筋硬結(筋拘縮)である」という概念を提唱するなど、考え方さえも更新され続けているところです。

つまり、「トリガーポイントが絶対の答え」ではないけれど、痛みを組み立て直すための、とても役に立つ視点のひとつ。それが今の正直なところだと思っています。

肩を揉んでも、また戻ってしまうのはなぜ?

ここがこの記事のいちばんお伝えしたい部分です。「揉んでも戻る」には、いくつかの考えられる理由があります。

1. 揉んでいる場所が、原因の場所とズレているかもしれない

先ほどお話ししたとおり、痛みの場所=原因の場所とは限りません。肩が痛いのに、触ると硬いのは肩甲骨の内側だったということがあります。

痛い場所だけを揉んで、その場はラクでも引き金になっている筋肉はそのまま。だから数日で元に戻ってしまうのではと考えられます。

2. 負担をかけ続けている事を、そのままにしている

これは「もったいないな」と感じるポイントです。

  • 1日中、同じ姿勢でパソコンに向かっている
  • スマホを下向きで見る時間が長い
  • 肩に重いバッグをいつも同じ側でかけている
  • 枕の高さが合っていない
  • 睡眠が足りていない

揉んで減らすが、負担は続ける。続けている量が上回れば、いくら減らしても追いつきません。痛みが戻るのは、あなたの努力が足りないからではなく、「戻ってしまう条件があるから」なのです。

3. 揉む刺激は、長くは続かない

もみほぐしは、その瞬間の心地よさが大きな魅力です。ただ、筋肉への刺激としては比較的やさしく、硬くなった部分の奥まで届きにくいという面があります。だから「気持ちいいけれど、数日で戻る」というサイクルになりやすいのです。

私の考え方:戻ってしまうのは場所・継続・刺激。ここを整えていくのが良いと思っています。

病院で「異常なし」と言われたのに、痛い

これも、よくお聞きするお悩みです。ここは誤解が生まれやすいところです。

レントゲンやMRIで「異常がない」と言われたことは、「痛みがない」ことと同じではありません。

画像で確認できるのは、骨・関節・大きな損傷などです。一方で、筋肉や筋膜の硬さ、動きの悪さ、使い方のクセといったものは、画像には写りにくいとされています。だから「骨には異常がない」という話であり、「痛みの原因がない」わけではないのです。

これは「病院が間違っている」という話ではまったくありません。調べる対象が違うだけのこと。実際、肩の痛みでレントゲンを撮ると、骨折していたという場合も考えられます。

だからこそ、「異常なし」と言われてたけれど、痛みは続いているという状態のときは、筋肉・筋膜の側から見直してみる価値がある、と私は考えています。

トリガーポイント以外に、考えられる原因

肩の痛みは、トリガーポイントだけでは説明できません。

「トリガーポイントだけを見て、それ以外を見ない」ことは、いちばん避けたいことです。

  • 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎):腕を上げるときに痛む、夜に痛む、といった特徴があることが多いです。
  • 腱板(けんばん)の損傷:力が入らない、腕が上がらない、といった症状を伴うことがあります。
  • 首(頸椎)の問題:首の神経が関係すると、腕や手にしびれが出ることがあります。
  • 内臓由来の関連痛:まれですが、心臓や胆のうなどの病気が肩の痛みとして現れることもあります。
  • 帯状疱疹、感染、腫瘍など:頻度は高くありませんが、見逃してはいけないものです。

これらは一例です。気になる場合は早めにまず整形外科へ。

「これが出たら、先に病院へ」早めに受診したいサイン

当院では、施術の前に必ずお話をうかがい、必要と判断したときは医療機関への受診をおすすめしています。

次のような症状があるときは、鍼灸院ではなく、まず医療機関を受診してください。

  • 手や腕のしびれ、力が入りにくい、急な脱力
  • 安静にしていても痛い、夜中に痛くて目が覚める
  • 発熱、患部の赤み・腫れ・熱感
  • 胸の痛み、息苦しさ、動悸を伴う
  • 転倒・事故などケガのあとの痛み
  • 痛みが数週間続いて悪化している
  • 原因不明の体重減少がある

夜間痛で眠れない、腕が上がりにくい、といった状態が続く場合も、受診を検討されると安心です。胸の圧迫感や息苦しさを伴う肩こりは、特に注意が必要とされています。

「鍼灸院に行くべきか、病院に行くべきか迷ったら、病院が先」。これは私の基本方針です。そのうえで「筋肉のケアも必要そうだ」となったときに、当院を思い出していただければと思います。

トリガーポイントの考え方と施術|アーキュポイント鍼灸治療院

鍼灸でできること

当院の施術は、まず徹底して「ツラさの原因を探す」ことから始まります。肩こり・肩の痛みの「引き金」は、必ずしも痛む場所にあるとは限りません。指先でしか感じ取れない微細な筋肉のこわばりを見つけ出し、鍼灸・あん摩マッサージ指圧・整体を組み合わせて、その日のあなたの身体に手を入れていきます。

鍼灸で期待されることとしては、硬くなった筋肉へのアプローチや血流の変化などが挙げられますが、効果の感じ方には個人差があります。そして前述のとおり、トリガーポイントへの鍼の効果については、研究の評価が定まっていない段階です。ですから当院は「これで治ります」とは言いません。

「今のあなたの身体が、少しでもラクに向かうお手伝い」の1つの手段として使用しています。

まとめ、肩の痛みはトリガーポイントが原因ですか?

トリガーポイントは、肩の痛みの原因の1つになり得ます。ただし、すべての肩の痛みがそれで説明できるわけではありません。

トリガーポイントの考え方や治療法は、今も研究が続いている途中です。だからこそ、これだけが原因と断定せず、あなたの身体を総合的にきちんと見ていくことが大切だと思っています。

  • 痛い場所と、原因の場所はズレることがあります。
  • 揉んでも戻ってしまうのは、場所のズレ・負担のかかる環境の継続・刺激の深さが考えられます。
  • 病院で「骨には異常なし」と言われても、痛みとは別です。
  • しびれ・夜間の強い痛み・発熱・胸の症状・急な脱力があるときは、医療機関へ。

「どこに行っても戻ってしまう」その繰り返しに一緒に向き合います。まずは今の状態を聞かせてください。

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