
【鍼は痛くない】9割が誤解している痛みの正体

「鍼治療、興味はあるけど正直怖い…」そう思っていませんか?
肩こりや腰痛が気になる。最近は顔のたるみやほうれい線も目立ってきた。
美容鍼や鍼治療が良いと聞くけれど、「あの針を顔や体に刺すなんて、絶対に痛いに決まっている」と思って、なかなか一歩を踏み出せない。
初めて鍼を受ける場合には、鍼を身体に刺すことに抵抗や不安を感じる方がほとんどだと思います。注射針のような針をイメージしているかもしれません。
実は、こう感じている方は本当に多いです。
でも、注射針と鍼灸用の鍼とでは太さと構造がまったく異なります。
ここでは、鍼灸用の鍼、注射針と比較した際の違いと、鍼治療における「痛そう」についての理由について紹介します。
この記事を読むと分かること
- 注射針と鍼灸用の鍼の違い
- 実際の鍼治療の痛みの真実(9割の人が知らない事実)
- 美容鍼と一般的な鍼治療の違い
この記事を読み終えるころには、「鍼治療を試してみようかな」と前向きな気持ちになっているはずです。
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結論:鍼治療は「ほぼ痛くない」が正解
まず最初に結論をお伝えします。
鍼治療は、ほとんどの場合、痛みを感じません。
「えっ、でも針を刺すんでしょ?」と思われるかもしれませんが、それこそが多くの方が持つ誤解なんです。
なぜ鍼が「痛くない」と言えるのか?決定的な理由は「太さ」にある
鍼治療が痛くない最大の理由は、鍼の太さにあります。
多くの人が針と聞いて思い浮かべるのは、注射針のイメージです。しかし実際はまったく違います。
鍼(針)の太さ比較
- 注射針(採血用):0.6mm~1.2mm
- 予防接種用の針:0.45mm~0.55mm
- 鍼灸用の鍼:0.12mm~0.2mm
- 美容鍼用の鍼:0.10mm~0.16mm
- 【参考】中国鍼:0.2mm~0.4mm
つまり、鍼灸で使用される鍼は、注射針の約5分の1から4分の1の太さ(最大差ですと10分の1)しかありません。髪の毛の太さとほぼ同じと言われています。
この細さのおかげで、皮膚への刺激が極めて少なく、痛みをほとんど感じないというわけです。多くの方が「蚊に刺される程度の感覚」と表現するのも納得ですよね。
注射針と鍼灸用の鍼、実は構造が全く違う
太さの違いだけではありません。実は、針の構造そのものが全く異なるのです。
この構造の違いが、痛みの有無に大きく影響しています。
注射針の構造
内部に穴が開いている(中空構造)
液体を注入したり、血液を採ったりするための管になっている

注射針は液体を通すために穴が必要で、その穴を作るため太くなります
先端は斜めにカットされた「切り裂く形状」
皮膚組織や血管を切り裂くために、鋭いので痛みを強く感じてしまう
鍼灸用の鍼の構造
内部に穴がない(中実構造)
先端は「松葉型」と呼ばれる丸みを帯びた形状
皮膚組織を押し分けながら入るので、組織へのダメージが最小限

鍼灸用の鍼は穴が開いておらず、先端が丸みを帯びた松葉型になっているため、皮膚組織を傷つけないように「押し分けながら」入っていきます。
さらに、鍼灸用の鍼は髪の毛ほどの細さで、しなやかに曲がる柔軟性を持っています。
この違いが、「注射は痛いけど鍼は痛くない」理由です。
アーキュポイント鍼灸治療院では、衛生面・安全性重視で、国内一貫生産で品質管理を行なっているセイリン社製のディスポーザブル(使い捨て)鍼灸用鍼を使用しています。
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鍼灸用の鍼は、裁縫針とも全く別物
- 裁縫針:太さ0.5mm~1.0mm程度、先端は鋭く尖っている
- 鍼灸用の鍼:太さ0.10mm~0.3mm、柔軟性があり、先端は松葉型
裁縫をしていた時にうっかり指に針を刺して「イタ!」っと思った事があり、その印象で「針=痛い」という事を思い浮かべる方も。
でも裁縫鍼は、布などの硬い素材を貫通させるために、太く硬く、そして先端は鋭く作られています。
人の身体に痛くないように、しなやかに作られている鍼灸用の鍼とは全く違うのです
9割が誤解している「痛み」の正体
誤解1:「針=注射」というイメージ
最も多い誤解が、鍼治療の針を注射針と同じものだと思っていることです。
注射は、針を刺して液体を注入したり血液を抜いたりする「穴」が必要なため、ある程度の太さが必要です。太いので「チクッ」とした痛みを伴います。
一方、鍼治療の針は刺すだけで、何かを注入することはありません。しなやかで髪の毛ほどの細さなので、皮膚への抵抗が少なく、痛みもほとんど感じないのです。
誤解2:ドラマの演出が作り上げた「針=痛い」のイメージ
実は、「針は痛い」というイメージの多くは、テレビドラマの演出によって作られた部分が大きいのです。
ドラマで見た「針」のイメージ
韓国ドラマ「チャングムの誓い」での鍼治療シーン
- 太くて長い針を使っている演出
- 直接皮膚に鍼を「ザクッ」と刺す手技:撚鍼(ねんしん)法
- 患者が「痛い!」と苦しむ姿
鍼を打っているのを、わかりやすくするための誇張表現
あわせて、苦そうな漢方薬の演出も「嫌だなー」の感情が追加されそうです
時代劇「必殺仕事人」シリーズ
- 飾り職人の秀が、尖らせた簪(かんざし)で急所を刺す
- 針のような鋭利なもので人を殺すという設定
「尖ったもの=痛い、怖い」→刺されることへの恐怖心が高まるという印象
こうしたドラマの演出は、視聴者にインパクトを与えるために、わざと痛そうに、怖そうに描いています。
でも、これらはあくまでもドラマの演出であり、実際の鍼治療とは全く違うものなんです。
ドラマと現実の違い
- ドラマで使われている「鍼」は、実際の鍼灸用の鍼とは太さも形状も打ち方も全く違う
- 時代劇の簪や鍼は、やっていることをわかりやすくするために太く大きく作られた小道具
- 「チャングムの誓い」の時代設定は朝鮮王朝時代で、現代の医療用鍼とは製造技術(精度)が異なる
- ドラマでは「痛がる演技」をすることで、治療の効果を視覚的に表現している
- テレビや映画は、見ている人を引き込むために、どうしても大げさな表現をします
「痛くない治療シーン」よりも、「痛そうに苦しむシーン」の方が、ドラマとしては盛り上がりますよね。
でも、それを見ていた私たちの記憶に、「針=痛い、怖い」というイメージが刷り込まれてしまったのです。
実際の鍼灸院で使われている鍼は、ドラマで見たあの太い針とは全く別物。
髪の毛ほどの細さで、松葉型の優しい先端を持った、痛みを最小限に抑えるために開発された医療器具です。
もし、あなたが「鍼は痛そう」と感じているなら、それはドラマの演出が作り上げたイメージかもしれません。
実際の鍼治療は、テレビで見たあのシーンとは全く違う、穏やかで心地よい体験ですよ。
誤解3:鍼治療を受けている間、ずっと痛いのでは
もし痛かった場合、治療時間中ずっと痛いのを我慢しなければならないのではないかと思ってしまいがちです。
切皮痛は持続しない痛み
鍼治療で、たまに感じることのある痛みの一つとして切皮痛(せっぴつう)があります
これは鍼が皮膚を通過する瞬間の痛みです。この切皮痛は一瞬だけ「チクッ」として、すぐ痛みを感じなくなるものです。
切皮痛の特徴
- 感じるのは鍼が皮膚を通過する一瞬だけ
- 痛みは数秒で消える
- 鍼が体内に入ってしまえば、痛みはほとんど感じない
- 刺したまま10~20分置いても、痛みが続くことはない
注射の場合は、液体を注入している間ずっと痛みや違和感が続きますよね。
でも鍼治療の場合は、もし痛みを感じたとしても「あれ?今チクッとしたかな?」という程度で、すぐに感じなくなります。
鍼を刺したまま置いている間は、リラックスして寝てしまう方も多いくらいです。
つまり、「痛みが持続しない」というのが、鍼治療の大きな特徴なんです。
誤解4:「ズーン」とした感覚=痛み
鍼治療を受けると、時々「ズーン」や「ジーン」という独特のにぶい感じの感覚を感じることがあります。
実はこれは「響き(ひびき)」や「得気(とくき)」などと呼ばれる治療効果の証です。
これを「痛み」だと勘違いして、「やっぱり痛いじゃないか」と思ってしまう方が多いのです
「響き」が起こる仕組み
- 鍼が凝り固まった筋肉に到達すると発生
- 体が「異物が入ってきた」と認識し、防御反応として一時的に筋肉が収縮
- 血流が促進され、治療効果が高まるサイン
この感覚は「痛み」というよりも、「効いている感じ」に近いものです。むしろ、この響きを心地よいと感じる方も少なくありません。
中国鍼では、響きが来ないと効いていないと認識しているようです
※中国に鍼灸研修で行ったときに、施術者が「有吗?」(響きは)ありますか?と毎回聞いていました。
誤解5:「施術後に痛みが増す=失敗したための痛み」
鍼治療の後、1~2日ほど筋肉痛のような痛みやだるさを感じることがあります。
これを「鍼治療のせいで悪化した」と思ってしまう方がいますが、実はこれは「好転反応」と呼ばれる、体が良くなっていく過程で起こる一時的な反応なのです。
好転反応が起こる理由
- 長期間緊張していた筋肉が緩むことで起こる
- 血流が改善され、組織修復が始まるサイン
- 痛みを感じにくくなっていた部分が、正常な感覚を取り戻す過程
この反応は通常2~3日で治まり、その後は体が軽くなったり、痛みが軽減したりといった改善が実感できます。
体の部位(場所)によって痛みの感じ方が違う
実は、鍼を刺す部位によって、痛みの感じ方は大きく異なります。
これは、体の部位ごとに皮膚の厚さや神経の密度が違うためです。
痛みを感じにくい部位
- 顔:皮膚が薄く、神経の分布が特殊で痛みを感じにくい
- お腹:皮膚が柔らかく、鍼が入りやすい
- 背中:筋肉が厚く、痛みを感じにくい
やや痛みを感じやすい部位
- 手足の指先:神経が集中しているため
- すね:皮膚が薄く、すぐ下に骨がある
- 頭皮:毛穴が多く、当たる確率が高い
特に初めての方が驚かれるのが、「顔への鍼が全然痛くない」ということです。
「顔に鍼なんて絶対痛いはず」と思っている方が多いのですが、実際には顔は痛みを感じにくい部位の一つなんです。
逆に、足のすねや指先など、骨に近い部分や神経が集中している部分は、やや痛みを感じやすい傾向があります。
経験豊富な鍼灸師は、この部位ごとの特性を理解した上で、鍼の太さや刺し方をあらかじめ調整しています。
初回のカウンセリングで「痛みが心配」と伝えれば、痛みを感じにくい部位から始めることもありますので、遠慮なく相談してみてください。
実際に「痛い」と感じるケースとその理由
とはいえ、100%全ての人が「全く痛くない」というわけではありません。
以下のような場合には、多少の痛みを感じることがあります。
ケース1:体が極度に緊張・疲労している
長期間の疲労やストレスで、体が極度に緊張している場合、皮膚や筋肉が敏感になっており、痛みを感じやすくなります。
この場合は、初回の施術では細めの鍼を使ったり、刺す深さを浅くしたりして調整して痛みを減らすことができます
ケース2:毛穴にピンポイントで刺さった
まれですが、鍼が毛穴にピンポイントで当たると、チクッとした痛みを感じることがあります。
これは確率的に避けられない現象ですが、刺し直しをすることで痛みを最小限に抑えることができます。
ケース3:痛みへの感受性が高い
もともと痛みに敏感な体質の方は、他の人が感じない程度の刺激でも痛みとして感じることがあります。
このような場合は、事前にしっかりとカウンセリングの時にご相談ください。より細い鍼を使用したり、刺激量を調整を行ないます。
美容鍼と一般的な鍼治療、どっちが痛くない?
最近注目を集めている美容鍼と、肩こりや腰痛などに対する一般的な鍼治療、どちらが痛くないのか気になる方も多いでしょう。
美容鍼の方がより細い鍼を使用
実は、美容鍼の方がより痛みを感じにくいといえます。
その理由は、使用する鍼の細さにあります。
鍼の太さの違い
- 一般的な鍼治療:0.14mm~0.18mm
- 美容鍼:0.10mm~0.14mm
美容鍼は顔の皮膚という非常にデリケートな部分に施術するため、より細い鍼を使用します。また、刺す深さも数mm~10mm程度と浅めです。
顔の皮膚は実は痛みを感じにくい
意外かもしれませんが、顔の皮膚は体の他の部分に比べて痛みを感じにくいという特徴があります。
これは、顔の皮膚が薄く、神経の分布が異なるためです。多くの方が「顔に鍼なんて絶対痛い」と思いがちですが、実際には体への鍼よりも痛みを感じにくいことが多いのです。
まとめ:鍼治療は「痛い」から「心地よい」へ
この記事では、多くの方が持つ「鍼は痛い」という誤解を解き、実際には痛みをほとんど感じないことをお伝えしました。
この記事のポイント
- 鍼治療用の鍼は髪の毛ほどの細さ(0.10mm~0.2mm)で、注射針の約5分の1~4分の1
- 注射針先端は切り裂く構造、鍼灸用の鍼はしなやかに押し分けながら入る
- ドラマなどのインパクト重視の演出で痛いイメージが先行している
- 「ズーン」という感覚は、効果の証である「響き」
- もし痛みがあっても長くは続かない
- 施術後の痛みは「好転反応」という体が良くなる過程で起こる一時的な反応
- 美容鍼は一般的な鍼治療よりもさらに細い鍼を使用し、痛みを感じにくい
体の不調も増えてきますし、見た目も気になってきます。
でも「痛そうだから」という理由だけで、効果的な治療法を諦めてしまうのはもったいないことです。
実際、多くの方が「思っていたより全然痛くなかった」「もっと早く試せばよかった」と口を揃えて言います。
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