
酸素カプセルで事故?訂正記事と誤解

今回の事故は、一般的な酸素カプセルと逆(減圧)をしていた、装置も別物
(記事のトレーニング施設は当院とは関係なく、この事故があって初めて存在を知りました)
トレーニング施設で「低圧室」使用 競輪選手が重体 宇都宮
12日午前11時ごろ、宇都宮市田野町のトレーニング施設から「人が倒れた。心肺停止の疑いがある」と消防に通報がありました。
「低圧室」は気圧を下げて低酸素の状態にして肺の機能を強化するトレーニングに使用する装置で、当時は2人が中に入って使用していたとみられるということです。
警察は、当初、「低圧室」について「酸素カプセル」と発表していましたが、その後、訂正しました。
<記事より抜粋> 注:リンク先は削除されています
NHK NEWS WEB トレーニング施設で「低圧室」使用 競輪選手が重体 宇都宮
2024年04月13日 08時08分
わたしが最初テレビでこの事故のニュースを知った時は、酸素カプセルでの事故と言っていたのでビックリ!
この引用記事を見ると後から警察が発表を、
「酸素カプセル」から「低圧室」と変更されたようですね。
追記:その後、栃木県警によると2024/04/28に意識不明となっていた男性の死亡が確認されたようです
ご冥福をお祈りいたします。
そもそもなぜ事故が起きたのでしょうか?
現時点では憶測の域を出ませんが自分なりの解釈を
この低圧室トレーニング方法は、高地トレーニングと同じような効果を期待するものとして行なわれています。
Q.スポーツ選手が高地でトレーニングするのはなぜ?
A.酸素を効率良く使える身体にする(持久力向上)ため
高地は気圧が低いため(低気圧)酸素が薄く、酸素が取り込みづらい低酸素環境です。
低酸素環境でトレーニングをすることによって、少ない酸素で身体が動かせるようして、高地から戻ってきたときに、血液が酸素を運搬する能力が上がる効果を期待しています。
- 低圧室は酸欠状態にして、過酷な環境でも動ける身体を作る
- 酸素カプセルは高気圧の環境にして酸素を取り込みやすい状態を作り出す
まさに、酸素カプセルとは真逆の環境です

高地トレーニングは有効なトレーニング法だとは思いますが、身体への負担が半端ないです。

酸素がないのに身体を動かそうとするのですから酸欠状態に陥りやすいです。行なうには随時適切な身体のチェックと対応が不可欠です
以前、水泳の北島康介のライバルだった選手が高地トレーニング中に亡くなったことを思い出しました。
北島康介ライバル・ダーレオーエン急死!高地トレーニングで心臓発作?
競泳の平泳ぎの北島康介選手(29)のライバルだったノルウェーのアレクサンダー・ダーレオーエン選手(26)が、合宿中のアリゾナ州フラッグスタッフで死亡した。ダーレオーエンは高所トレーニング中で、バスルームでバスタブに寄りかかるように倒れているところを発見された。詳しい死因は明らかでないが、心臓発作とみられる。フラッグスタッフは標高2100メートルで、高所トレーニングの名所として北島ら日本選手も使っている。
<記事より抜粋> 注:リンク先は削除されています
北島康介ライバル・ダーレオーエン急死!高地トレーニングで心臓発作?
2012.05.02 13:25
このような事故が起こらないことをお祈りいたします
おわりに
今回のニュースは、酸素カプセルの事故ではなく、低圧室事故のニュースでした
高気圧の酸素カプセルについて詳しく知りたい方はコチラ
当院の酸素カプセルでは酸欠にならず、むしろしっかりと酸素補給が出来ますので、安心してご利用ください